ブラとショーツをバイカラーで楽しむコーディネートを紹介
こんにちは、yeni ディレクターの九冨 里絵(くとみ りえ)です。
デザイン性を重視したランジェリー、補正下着などジャンルを問わず、多くのブラジャーやショーツは着用時の身体の美しさと締め付けなどの着心地のバランスが大変重視されます。
色や装飾という上物のデザインへのこだわりだけで下着をつくることはできません。
生地やゴムの伸び率、ホックの数、カップのつくり、細部にまで計算が必要です。
下着を作り始めた時、難しく感じたのは心躍るデザインと機能性の両立でした。無理な締め付けを我慢することなく、デザインを妥協することなく、一番好きな自分でいることができる、心地良い下着を目指しました。
このコラムではブランドディレクターの目線で「ランジェリーという装飾品」であり「アンダーウエアという消耗品」でもあるyeniの下着づくりの哲学についてお話しできればと思います。
今回はブラとショーツをバイカラーで楽しむコーディネートをご紹介します。
そもそも、ブラジャーとショーツはお揃いじゃなきゃダメなの?
私個人で知り得る範囲ですが、レースソングで有名なHankyPanky(ハンキーパンキー)は商品にかなりのカラーバリエーションを持たせており、ビジュアルでもよくバイカラーでコーディネートしています。
HankyPankyは1977年にニューヨークで誕生したブランドで、下記のような経緯でブランドが立ち上がっています。
大学教授だったLida Orzeck(リダ・オルゼック)は、働く女性=パンツスタイルで威厳を保つという時代だった当時、パンツスーツを愛用し教壇に立っていました。そんな彼女の悩みは、黒板に向かう後姿のパンティライン。視線が気になりGストリングスというラインが出ない下着を着用していましたが、食い込んでしまいとても不快…。この悩みを友人Gale Epstein(ゲイル・エプスタイン)に打ち明けたところ、器用な彼女は快適なはき心地でラインが響かないアンダーウェアをハンカチを用いて手作りでプレゼントしてあげました。その後、評判が広まりリクエストの声が高まったため2人は1977年に“Hanky Panky(ハンキーパンキー)”を創設しました。(日本公式オンラインショップより)
Hanky Pankyは熱烈なソングファンを多く抱えており、その中にはソングは毎日Hanky Pankyだけれど、ブラジャーは他ブランドのものを愛用しているという方もたくさんいらっしゃいます。
そもそも、ブラジャーとショーツの機能は全く異なります。
下着を選ぶ時には、Hanky Pankyのようにショーツに特化したブランドでショーツを購入し、ブラジャーはブラジャーに特化したブランドのものを合わせるというのも、合理的で素敵な選び方です。
近年のバイカラーブームについて
下着のバイカラーコーディネート自体は全く新しい概念というわけではありません。
上で例にあげたHankyPankyのようなブランドはアメリカではほかにも見られますし、欧米はアジアに比べてブラジャーとショーツのセット売りが少なく、ブラジャーとショーツがバラバラの状態を当たり前と思う人がアジアに比べて多い印象です。
欧米でももちろんブラジャーとショーツを対で提案するブランドがほとんどですが、ブラジャーをつけない状態に抵抗がない人も多かったり、ノンワイヤーブラを含むワイヤーブラ以外の選択肢の普及がアジアより随分早かったりと、着る側の自由度がより高いように感じます。
私がアジアでの近年の下着のバイカラーブームの火付け役として思い浮かべるのは二つ。
2018-9年頃からInstagramを中心によく見られるようになった韓国ブランドのバイカラーのスイムウエア。
もうひとつは、トリンプ・インターナショナルが展開する「エス バイ スロギー」の2019年秋冬カタログのビジュアル。ブラジャーとショーツ同じ色があるにも関わらず、あえて違う色をコーディネートした印象的なコレクションでした。
ブラジャーとショーツはお揃いの日もあれば、バラバラの日もあっていいんじゃない?
ブラジャーとショーツをお揃いにしない理由は様々。
「ブラジャーとショーツそれぞれ優れた機能性を持ったブランドや商品から選びたい」
「素材違い、バイカラー、デザイン違いのファッションを楽しみたい」
「ブラジャーはまだ使えそうだけどお揃いのショーツはダメになってしまった」
「ブラトップやカップ入りトップスを使っていて、ブラジャーとショーツで使用頻度が異なる」etc…
わたしは、多くの女性が「今日は上下お揃いじゃないから...」となんとなく恥ずかしい気持ちにならなくて済んで、洋服を選ぶように自由に下着を選ぶことができたらいいなと思っています。
もちろんセットアップも素敵で、大好きなんですが(笑)
バイカラーコーディネート
-lacy beige set- ノンワイヤーブラ×ビキニレースショーツのご提案
柔らかで優しげなベージュをブラックが引き締めるコントラストの効いたスタイリッシュなコーディネート。ブラジャーはトップスに透けにくく、ショーツは脚周りがレースの作りのためボトムにラインが響きにくいため、実用性も兼ね備えています。
本日2/15(水)18:00より販売開始です。
「バイカラーコーディネートが気になっていたけど、どう組み合わせていいかわからない」という方は是非こちらのセットをご購入ください。もちろん、別のコーディネートをLINEやdmでご相談いただくことも可能です。
前回のコラム
ブラは1種類なのに、ショーツのデザインを5種類にした理由
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